取引所や一部のウォレットサービスでは秘密鍵を自分で管理できない

取引所やウェブウォレットといったサービスでは、秘密鍵を見ることが出来ません。アカウントを作ると、取引所側が代理で秘密鍵、公開鍵、アドレスを発行して管理をするのです。

あなたに公開されているのはアドレスだけ。これが、取引所やウェブウォレットといったサービスが「ビットコインの長期保管には向かない」と言われる理由です。まだ銀行のように法律やセキュリティのノウハウが整っているわけではない、一般の事業者にすべてを委ねるのは早い、と多くの方が思っているということなのでしょう。

取引所を利用する場合の注意点

長期保管には向かないと言われているとはいえ、ビットコインの売買やビットコインFXを行う際は取引所を利用するのが一般的です。取引所を選ぶ際は、信頼できる場所か確認するようにしましょう。

各取引所によって様々なセキュリティ対策が取られていますが、抑えておくポイントとして以下の3点に対応しているか確認することをおすすめします。国内大手はすべて対応しているところが多いです。

1.2段階認証
ID、パスワードを使用してログインしても、取引時に予め設定した場所に送付されたランダムな使い捨てコードを入力しないと先へ進めない、というもの。2段階認証は設定しなければ利用できないことも多いので、必ず設定しておきましょう。

2.マルチシグネチャ
電子署名を作成する際、複数の秘密鍵で署名をする必要がある、という仕組み。秘密鍵を複数にし、それぞれを別々のセキュリティ環境で保管しておくことで、秘密鍵が漏洩して不正に送金されるリスクを減らす、というものです。

3.コールドウォレット
ビットコイン(資産)をオンライン上ではなく、ネットワークの繋がっていない環境に保管しておく、という仕組みです。何%を常にコールドウォレットに保管しています、というような書き方がされているかと思います。