ビットコインの分裂って何?

ビットコインのフォークについて

ビットコインの分裂問題について解説する前に、分岐(フォーク)という現象について触れておきましょう。

ビットコインの要、ブロックチェーン
ビットコインの取引情報は、あるルールによって「ブロック」という単位にまとめられ、一つ前のブロックにつないでいくことで「ブロックチェーン」という一つの管理台帳のようなものを形成しています。

ブロックチェーンにはいくつかのルールがあります。例えば、

・あるブロックが作られてから、次のブロックが作られる間隔は約10分だよ!
・1つのブロックの容量は1MBだよ!
・あるブロックの「次のブロック」は一つだけ。分岐しないよ!
・分岐してしまった場合は、1番計算量の多いチェーン(分岐)を正しいものとするよ!

といった具合です。(実際にはもっと様々なルールがありますが、今回はこれだけ覚えておけばOKです。)

ブロックチェーンの「ルール」に問題がある場合、どうする?
ビットコインの今までの仕様には、大きな問題があります。10分ごとに作成されるブロックがたったの1MBなので、処理できる件数の量が非常に少ない、という点です。

ビットコインの利用者は世界中にいます。今後も利用者数は増えていくことでしょう。けれど、処理できる量は変わらないので、待ち時間が長くなってしまうことになるのです。送金に数日なんて待ってられない!

新しい「ルール」のブロックをつなげよう!
そこで、「新しい」ルールのブロックを繋げます。例えば8MBのブロックにしたり、同じ1MBだけど、中に入れる情報で不要な部分を削除してたくさんデータを入れられるようにしたり、といった具合です。

このとき、あるブロックには「新ルールブロック」が追加されます。ですが、互換性のない(新ルールブロックに旧ルールブロックが繋げられない)大きな変更をした場合、既に「新ルールブロック」がつながっているはずのあるブロックに、「旧ルールのままのブロック」が追加できてしまうのです。