有限のはずのビットコインが無限に生み出される
ビットコインが分岐した場合、新ルールは今までのルールで取引されたコインをコピーします。ざっくり言えば、旧コインを持っていれば、同じ量の新コインが手に入るのです。新コインに価値がなければ意味がありませんが、やりようによってはビットコインを分岐させるだけで億万長者になる人が生まれることになりますよね。

新ブロックが旧ブロックに影響を与える可能性がある
新旧のルールが混在していると、送金先を誤るとコインを喪失するなど混乱を招く恐れがあります。しっかり別物として管理できる仕組みが必要です。が、コミュニティが揉めて分裂した場合、旧ルールのブロックを排除するため、わざと両方が存在していると混乱するような設計にする、という可能性もあるのです。

ビットコイン分裂で生まれたコイン

ビットコインキャッシュ(BCH/BCC)

ビットコインのルールを新しくしよう!という動きの中、2017年8月1日にマイニングに関する新ルールが受け入れられない人たちが作った(分岐させた)コインです。容量問題については、ブロックサイズを大きくすることで問題を解決させました。

ビットコインゴールド(BTG)

2017年10月24日に分岐したコインです。こちらはと揉めて誕生したわけではなく、ビットコインを元に新しいルールで仮想通貨を作った、という形なので本来のビットコインにはほとんど影響を与えません。分裂というより「単に新たなアルトコインが誕生した」ととらえる人も多いようです。

B2X(仮)

ビットコインのルールを「改善」した、という形で分岐させようとしているコインです。取引データの圧縮、ブロック容量の増大などが盛り込まれています。こちらはリリースが実行されれば今のBTCとどちらが「本流」としてBTCを名乗ることになるのかがわからず、場合によってはビットコインそのものも壊しかねない混乱を招く可能性があります。