ビットコインを管理しているのは誰?

ビットコインに管理者はいない?

ビットコインについて、中央管理ではない、特定の管理者がいない、というのは何となく聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

ビットコインは、ネットワークの参加者全てが相互に監視することで管理されています。管理者がいるわけではないので、ビットコインのネットワークに参加するために誰かの許可を得る必要はありません。自由に参加することが出来るネットワーク上の、すべての端末が相互で監視することによって、参加者にとって公平で、透明性の高い管理を実現しているのです。

ビットコインは巨大なネットワーク上で管理される

ビットコインの管理の仕組みは独特で、一つの巨大なサーバーを置き、そこに誰かがアクセスしに行く今までの方式(クライアント・サーバー方式と言います)とは全く異なったものになります。先ほど「ネットワークの参加者すべてが相互に監視」していると書いたように、ビットコインの取引履歴は特定のサーバーに保存されているのではありません。

「ノード」と「ピア・ツー・ピア(P2P)方式」
ビットコインのネットワークに参加した端末は「ノード」と呼ばれ、何かしらの取引が発生した際、一つのノードから他のノードに情報が一斉送信されます。ノードと呼ばれる端末同士が直接やり取りをすることから、クライアント・サーバー方式に対してこの通信方式を「ピア・ツー・ピア(P2P)方式」と言います。

管理者がいなくてもビットコインが動く3つの仕組み

互いに情報を送信しあえる巨大なネットワーク上で何かを管理するには、実質破ることが不可能な絶対的な「ルール」と、取引の承認といった「仕事」をネットワークの参加者が率先して行いたくなる「動機」となるものが必要です。ビットコインはこの問題をクリアし、今に至る広がりを見せました。

では、具体的にどのような仕組みで動いているのでしょうか。ビットコインの取引、および管理の仕組みを詳しく見ていきましょう。